妊活をされている方にとって、妊娠したかどうかはとても気になること。今回は妊娠が成立する着床時期の症状、体調の変化や注意点などについて紹介します。

着床までの流れ

妊娠が成立するまでの流れを大別すると、「排卵」「受精」「子宮への移動」「着床」という4つのステップとなります。

■排卵

卵子は、卵巣の卵胞という袋の中に存在します。脳の下垂体という器官から分泌されるホルモンの刺激によりいくつかの卵胞が成熟し、その中からひとつの卵胞だけが成熟。この成熟卵胞から卵子が排出され、これが排卵と呼ばれます。

■受精

女性の体内に精子が入り、精子と卵子が融合してひとつの細胞(受精卵)になるまでの過程を受精と言います。基本的には1個の精子と1個の卵子が融合することになります。

■子宮への移動

受精卵は2個4個8個と細胞分裂を繰り返しながら、卵管を進んでいきます。受精から5日間ほどかけて細胞分裂を続け、子宮腔内にたどり着きます。

■着床

この間、子宮では受精卵が着床しやすい環境を作っています。受精後7日目頃には受精卵は子宮内膜に潜り込んで根を張っていきます。これが着床と呼ばれる状態で、通常、着床が妊娠の開始と定義されています。

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着床時期はいつ?

先に述べたように、受精卵は受精後7日目頃には着床をすると言われています。排卵日に受精したとすると、その約1週間後が着床日となる可能性が高いと言えます。個人差や受精のタイミングなどもあるため、あくまで目安となりますが、参考にしてみてください。

着床時期の症状・体調の変化は?

着床時期の症状・体調の変化は?

受精卵が子宮内膜に着床した際には、個人差はありますが、以下のような変化(妊娠超初期症状)が見られます。

■出血(着床出血)がある

着床後に見られる妊娠超初期症状として挙げられるのが着床出血です。これは受精卵が子宮に着床する際、絨毛が子宮壁を傷つけることがあり、その際に生じる出血となります。

着床出血は必ず起こるものではなく、50人に1人程度ともいわれており、経験をしない人の方が多数となっています。

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■腹痛(着床痛)がある

着床のタイミングで下腹部などに痛みが生じることがあり、これを着床痛と呼ぶことがあります。医学的には着床時に痛みがあるかは根拠がはっきりしておらず、排卵に伴う痛み(排卵痛)を着床痛と勘違いしているのではという専門家の意見もあります。

■おりものの変化

着床が起こった際、個人差はありますが、おりものの変化を感じる人もいます。特におりものの量が増えたという症状を感じる人が多いようです。

■イライラ・憂鬱

ホルモンバランスの変化により、イライラしたり憂鬱になったりと精神的な変化もみられます。ただ、生理前にも多くの人に同様の症状が見受けられるので、妊娠超初期症状なのかが見分けにくくなっています。

着床時期の注意点

着床時期の行動によって着床そのものに影響があると考える方もいるかもしれませんが、日常生活の範囲内で着床に影響を与える行動は少ないと考えられています。ただ、以下のような行動には念のため注意するようにしてください。

■過度な運動を避ける

着床時期や妊娠中には、登山やマラソンのような過度な運動は避けるようにしましょう。

■飲酒・喫煙を避ける

妊活中から飲酒・喫煙を避けている方も多いかと思いますが、着床時期は胎児の形成に大切な時期となります。胎児への影響が心配される飲酒や喫煙は避けるようにしましょう。

着床時期・症状を正しく知ろう

着床時期は妊娠が成立して胎児が宿る大切な時期となります。着床とはどういったもので、どういった症状が起こり得るのかを正しく理解し、ストレスを溜めない生活を送ってください。

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参考文献:不妊症Q&A(一般社団法人 日本生殖医学会)