今日から妊娠12週に入りました。
10月下旬に不妊治療クリニックからの紹介状を持って産院に転院し、
先日1回目の妊婦健診を受けました。
毎回健診前は心配でナイーブになってしまいますが、
今のところ無事に育っておりまずは安堵しています。
次回は16週前の検診になり、安定期に入ることになります。
まだ妊活ボイスは使える時期ですが、ここで一回区切りをつけようと思います。
不妊治療は本当に、自分にとっては今までの人生で一番ハードだったかもしれません。
努力が必ずしも結果に結びつかず、治療の継続は心身共に負担がかかります。
経済的な負担もありますし、特に採卵周期の指定された日の有給取得は仕事の状況によっては難しいこともあると感じました。
夫とも気持ちがすれ違い、たくさん喧嘩をしました。
不妊治療をしなかった方がよかったのかと思ってしまうこともありました。
特に、凍結結果が思ったほど良くなかった時はひどく落ち込みました。
このまま突っ走りまた悪い結果が出ると、受け止めきれず精神的な負担が大きくなると感じ、
あえて1周期(採卵後の1周期も含めると2周期)治療をお休みしました。
この時期に好きなことがたくさんでき、鍼灸や整体にも通うことで、
心身のコンディションがよくなったと思います。
自分が元気になったという感覚が、
何かあってもここに戻ってくればよいと気づけたのが、本当に嬉しかったのを覚えています。
ただそれが結果に結びついたかというと、それもわからないなというのが本音です。
それくらい、体外受精はわからないことが多いなと感じます。
胚盤胞の形態評価だけでは染色体異常はわからず、
移植を複数繰り返して、着床不全や不育症など初めてわかることもあります。
先に全ての検査をして欲しいと思ったことが何度もあります。
保険診療との兼ね合いもあり、いろいろ制約があるのは理解していますが、
辛い思いをしないと次の治療に行けないのは設計としてどうなんだろうと今でも思います。
本当に、不妊治療に向き合っている女性はがんばっている。
私は医療関係の仕事をしていますが、生殖医療については全く知りませんでした。
この領域に足を踏み入れ、治療を経験したことは、
辛いことの方が多かったけれど、自分にとって大きな財産だと感じました。
また仕事として生殖医療や産科に関わる方々には尊敬と感謝の思いしかありません。
妊活ボイスの存在にも本当に救われました。
治療の話ができる人がほとんどいない中、
日々同じように治療に向き合っている方々の投稿を閲覧し勇気づけられたり、
自身も投稿することで気持ちを整理したり客観視することができました。
治療がわかる誰かに聞いてもらうことの重要性を感じ、経験を何かに活かしたく、
子ども家庭庁の委託事業である
「不妊症・不育症のピアサポーター等の養成研修」を受講することにしました。
正直、妊娠後も不安は尽きず、子が無事に産まれるまでは全く安心することはできないと感じています。
きっと産まれた後も心配は尽きないのでしょう。
ある程度この状態に慣れていき、楽しみにすることも大事かもしれないと思い始めています。
最後になりましたが、どうかみなさま何よりご自身の心身を大事にしてください。
みなさまの願いが一つでも多く叶うことを心からお祈りしています。
またアカウントはそのままにして、閲覧は続けていきたいと思っています。
何か私の経験で役に立ちそうなことがあればコメントさせてください。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
<NIPTのこと>
NIPTについては受ける受けない、また結果が出た後どうするかが、
それぞれのご夫婦で考えが違うためここでの議論は避けたいですが、
悩まれている方もおられるかと思い、参考になればと思い記載します。
私達は産院に転院する前に、早期のNIPTを受け陰性を確認しました。
正直この結果が出るまでは、気持ちが穏やかではなかったです。
本当は認証施設の不妊治療クリニックでそのままお世話になりたかったですが、
12週の週まで予約でいっぱいと言われ、それまで待てず、
いろいろと調べリスクやデメリットも検討した結果、早期のNIPTを受けられる非認証施設を選択しました。
非認証施設は検査範囲の選択肢が多い分、本当に悩みます。
また認証施設は夫婦での遺伝カウンセリング受診が必須とされており、
結果が出た後のフォローも手厚いですが、
非認証施設は検査前後の対応が、企業によってまちまちです。
(これについてはたまにニュースでも取り上げられている問題点です。)
またある程度不安を煽るビジネスの要素もあるため、
流されないためにも非認証施設を利用する場合は、
まずは自分で事前によく調べることが重要と思いました。
(認証施設の検査対象は13,18,21トリソミーのみです。
これはそれ以外の染色体異常は胎内での生存がほとんどできないことによります。
ただし性染色体の数的異常や、全染色体の構造異常はこれに限りません。
私たちは後者について当日の医師との事前面談で知りかなり悩みました。)
また、やはりお腹の中に命が宿っている中での検査は思っていた以上に心が苦しかったです。
なので、どういう結果であっても産むと決めている方は、
あえてNIPTを受けないという選択肢もあるのかもしれないと思いました。
医学的な話で言えば、染色体異常の事前スクリーニングについてはPGT-Aの発展に期待したいと強く思います。
検査後ではありましたが、以下の本が大変参考になりました。
・出生前診断の現場から 専門医が考える「命の選択」 (集英社新書)
NIPTでわかる染色体異常による先天性疾患は一部であり、
産まれからでないとわからない疾患はたくさんあります。
こればかりは事前に把握しようがないので、
子が無事に産まれたら全力で向き合いたいと考えています。