不妊症の定義は?不妊治療の内容とは?」でも紹介しましたが、一般的に不妊治療には、タイミング法、人工授精、体外受精・顕微授精などがあり、順番にステップアップしていくことが多いです。そこで今回は、不妊治療の第一歩となることの多い「タイミング法」について紹介します。

タイミング法とは?

タイミング法について説明する前に、妊娠とはどういう状態を指すのでしょうか。妊娠までのプロセスは、卵巣から卵子が排卵され、その卵子と精子が出会い受精し、成長しながら子宮に向かい、子宮に到達した受精卵が着床します。この着床から妊娠がスタートします。

タイミング法とは、卵巣から卵子が排卵される日(排卵日)を診断して性交のタイミングを合わせる治療のことを言います。排卵日の2日前から排卵日当日を含む3日間に性交を行うことで妊娠の確率が高まると言われています。

排卵日を知るためには?

排卵日を知る方法」でも取り上げましたが、排卵日を知るには「基礎体温表をつける」「排卵検査薬を利用する」など、いくつかの方法があります。婦人科などでは、超音波検査によって、より正確に排卵日を知ることが可能です。

■超音波卵胞計測について

卵巣内にある袋状の組織である卵胞の大きさを直接図る方法で排卵日を計測するのが、超音波卵胞計測という方法となります。排卵時の卵胞の大きさ(18〜22mm)や成長スピードはある程度分かっているため、卵胞の大きさなどのチェックにより排卵日を予測することができます。

関連記事:基礎体温表をつけるなら!人気・おすすめの基礎体温計10選を紹介!
関連記事:使うなら日本製?海外製?おすすめの排卵検査薬の価格・性能を徹底比較!
関連記事:妊活におすすめの生理日・排卵日予測アプリ5選を紹介!

排卵誘発法とは?

内服薬や注射などによって卵巣を刺激して排卵を起こさせる方法もあり、これを排卵誘発法と呼びます。「排卵していない場合(排卵障害)」「排卵障害はないが、タイミング指導などでは妊娠しない場合」「人工授精を行う場合」「生殖補助医療(体外受精など)を行うために採卵する場合」などで排卵誘発法が用いられることが考えられます。

タイミング法での注意点とは?

タイミング法は毎月の排卵日に合わせて性交を行い、妊娠しているかを確認することになります。通常、妊娠したいと思い、避妊をせずに性交をした場合、半年から1年以内に妊娠する確率は、20歳前半で30%、30歳で20%、35歳で10%程度といわれています。そう考えると、タイミング法での妊娠率も同程度と考えられ、年齢が高くなると妊娠率が低くなることが考えられます。

35歳以上などの高齢の場合、タイミング法から人工授精、体外受精に進むという選択肢を早いタイミングで考えられても良いかと思いますが、まずは医師と相談をし、ご自身に合った治療法を選択されることが重要です。

まとめ

今回は不妊治療の第一歩と言える「タイミング法」について紹介しました。タイミング法から排卵誘発法、人工授精、体外受精・顕微授精まで、どういった治療法が選択肢としてあるのかを理解することが重要だと思います。

その上で、出来るだけ早い段階で婦人科などの受診をし、ご自身の状況にあった治療方法を選択する相談を医師とするようにしましょう。

関連記事:不妊検査の内容とは?男女別の検査内容の詳細を紹介

参考文献:不妊症Q&A(一般社団法人 日本生殖医学会)