妊活をされている方の中には、「女の子ができたらいいな」「跡継ぎが必要でどうしても男の子が欲しい」といったように、生まれてくる赤ちゃんの性別を気にされている方もいらっしゃると思います。そこで今回は男の子と女の子の産み分けについて考えてみたいと思います。

そもそも産み分けはできるの?

そもそも赤ちゃんの産み分けは可能なのでしょうか。お医者さんの中でも意見が分かれるテーマで、一定の確率で産み分けができると主張される先生もいれば、男女の生み分けは不可能だと仰る先生もいます。

ただ、産み分けに興味をお持ちの方も多いと思いますので、今回は代表的な産み分け方法についてまとめてみました。参考までにご覧いただければと思います。

参考文献:男女産み分け完全ガイド

産まれてくる赤ちゃんの性別を決めるのは「染色体」と呼ばれる体内の構成物質です。染色体とは目や髪、肌の色、体質などといった遺伝情報を伝える役割を果たすものとなっています。

染色体とは?

人間の場合、染色体は23組46本があり、その内の22組は同じ形をしていますが、23組目となる最後の1組だけが性別によって異なる形となります。この染色体が男の子か女の子かを決める要素であり、「性染色体」と呼ばれています。

性染色体には「X染色体」と「Y染色体」が存在し、この組み合わせによって性別が決まってきます。女の子の場合は「X染色体+X染色体」、男の子の場合は「X染色体+Y染色体」の組み合わせになります。

卵子はX染色体しか持っていませんが、精子にはX染色体を持っているもの(X精子)とY染色体を持っているもの(Y精子)の2種類があり、どちらが先に卵子に到達し、受精して受精卵になるかで性別が決まってきます。

このX精子とY精子は見た目上の判別は不可能と言われていますが、それぞれに異なった性質があり、その性質の特徴を利用した産み分け方法が主張されています。100%とはいかないものの、70〜80%の割合で産み分けが可能と言われています。

X精子・Y精子の特徴とは?

男の子が欲しい場合はY精子を、女の子が欲しい場合はX精子を卵子と受精させることが必要となってきます。では、それぞれの精子にはどのような特徴があるのでしょうか。

■X精子の特徴

  • 酸性に強い
  • Y精子より寿命が長い
  • Y精子より数が少ない
  • Y精子より泳ぐ速度がゆっくり

■Y精子の特徴

  • アルカリ性に強い
  • X精子より寿命が短い
  • X精子より数が多い
  • X精子より泳ぐ速度が速い

X精子の方がY精子よりも数が少なくなっています。ただ、酸性に強く寿命が長いという強さがあり、どちらの精子が受精するかの確率は「五分五分」だといえます。

X精子とY精子の特徴をどう活かすか

前述の通り、X精子とY精子は対照的な性質を持っています。そのひとつが酸に対する強さとなります。Y精子は酸性にとても弱く、X精子は酸性に強くなっています。つまり、膣内の酸性の度合い(pH値)を把握することが男女の産み分けの上で重要なポイントとなってきます。

膣内は通常酸性の粘液で覆われています。しかし排卵日が近づくにつれて、粘液の状態が変わり、酸性の度合いがだんだん中和されます。排卵日には膣内の酸性の度合いは最も弱い状態になります。

また、女性が性交の間に快感を覚え、オルガスムスに達すると子宮頸管から強いアルカリ性の粘液が分泌されます。そのため膣内の酸性の度合いが強い排卵日前でも、女性がオルガスムスを感じれば感じるほど、アルカリ性の分泌物は増え、膣内は中性に傾くこともあります。
※アルカリ性の分泌には個人差があります。

つまり、男女産み分けのためには、排卵日の特定と性交の方法が重要なポイントとなってくるようです。

正確な排卵日を特定しよう

排卵日が近づくにつれて膣内のpH値は変化しますが、そもそもの排卵日を正確に特定できないと産み分け法を実践することができないため、産み分けの最初のステップは「正確に排卵日を知ること」となります。

排卵日を知る方法には、基礎体温表や排卵検査薬を利用する方法のほか、病院で専門医に測定してもらう方法もあります。

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ここまでで赤ちゃんの性別を決める要因が分かったかと思いますので、実際に男の子の赤ちゃん、女の子の赤ちゃんを産み分けるための方法についてみていきましょう。

男の子の赤ちゃんの産み分け法とは

■排卵日当日に性交を行う

男の子が欲しいと思ったら、Y精子を受精させる必要があります。前述の通り、Y精子は酸性に弱いため、膣内の酸性の度合いが最も弱まる排卵日に性交を行うことがベストだと言えます。

■精液を濃くしておく

排卵日といってもアルカリ性にまで膣内が傾くことはまずありません。そのため、できる限りY精子の数を増やしておく必要があります。精液中の精子の数をできる限り増やすため、性交前の最低でも5日間は禁欲としましょう。

■濃厚な性交

前述の通り、女性が性交の間に快感を覚え、オルガスムスに達すると子宮頸管から強いアルカリ性の粘液が分泌されます。たっぷり時間をかけて性交をすることで、膣内をアルカリ性に傾け、男の子が生まれやすい状態になります。

女の子の赤ちゃんの産み分け法とは

■排卵日2日前の性交を行う

女の子が欲しいと思ったら、X精子を受精する必要があります。X精子はY精子よりも寿命が長く、排卵日2日前の性交であれば、排卵日前にY精子は死んでしまうことが予測され、かつ、室内の酸性の度合いも高いため、X精子が受精し女の子が生まれる確率が高くなります。

■精液を薄めておく

精子の中でX精子の数はY精子よりも少なく、精子の数が多くなればなるほど、その差は開いてしまいます。そのため、精液の中の精子の数を少なくするため、性交の前には、2〜3日に一度は射精をするなどして、精液を薄めておきましょう。

■あっさりした性交

X精子はY精子に比べて酸性に強いのが特徴です。女性は性交の時にオルガスムスを感じると強いアルカリ性の粘液を分泌するため、女性がオルガスムスを感じる前に射精することで女の子が生まれる確率を高められます。

まとめ

ここまで男の子・女の子の産み分け方法についてまとめてきました。男の子・女の子、欲しい性別の赤ちゃんを授かれる確率が高くなると言われている一方、注意しなければならない点もあります。

産み分けをすることで受胎のための性交回数は減ることになります。そのため妊娠のチャンスを減らしてしまう側面も産み分け法にはあります。高齢で妊活をされている方や不妊症の方は特に良く考えてから産み分けの検討をされた方がよいかと思います。

男女の産み分けは冒頭にも述べた通り、医師の間でもその可否について意見が分かれるテーマとなっています。今回は「こういう考えもある」ということでご紹介しましたので、参考までにお考えください。

「赤ちゃんを授かること」と「赤ちゃんの性別を産み分けること」どちらを優先されるのか、ご自身、ご夫婦でじっくり話し合ってハッピーな妊活を送ってください。

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