「妊娠の仕組みはどうなっているの?」こう聞かれて詳細に答えられる人は、実は少ないのではないでしょうか。これから妊活を始めようと思っている方はもちろん、すでに妊活を始めている方も妊娠の仕組みを知っておくことは重要なことだと思います。今回は卵子の排卵・受精から着床するまでの妊娠の仕組みについてご紹介します。

妊娠の仕組みとは?

妊娠までのプロセスは、卵巣から卵子が排卵され、その卵子と精子が出会い受精し、成長しながら子宮に向かい、子宮に到達した受精卵が着床します。この着床から妊娠がスタートします。つまり、「排卵→受精→着床」というステップを経て、妊娠に至るという仕組みとなっています。

■排卵について

排卵における勘違いのひとつに「生理=排卵」ということがありますが、そうではありません。排卵は卵巣から卵子が排出されることを指し、およそ28日に一度、排卵がされます。排卵された卵子に精子が受精すれば受精卵となりますが、受精しなかった卵子はやがて死んでしまい、体外に排出されることとなります。これが生理と呼ばれるものです。

卵子は女性が生まれた時点で数に限りがあり、精子と違い新しく作られることはありません。一般的な女性の場合、出生時に約200万個あった原子卵胞(卵子の基になる細胞)は思春期を迎える頃には約20~30万個まで減少してしまいます。

また各月経周期の卵子の数は若い時ほど多く、高齢になると少なくなります。その中から1個の卵子が選択され排卵に至るため、卵子の数が多い若い時の方が卵子の質が相対的に高くなります。また、卵子の寿命は24時間といわれており、受精可能時間は更に短く、10数時間しか受精ができません。

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■精子の射精について

卵子が受精するためには精子が必要となります。精子は精巣の中で毎日数千万個ほど作られています。精子の女性体内での寿命は卵子よりも長く、72時間といわれ、その時間内は女性の体内にとどまっていることができます。

子宮から卵巣へつながる卵管の中で、精子は卵巣から卵子が排卵されるのを待つこととなります。

■受精について

受精とは卵管内で精子と卵子が融合して一つの細胞(受精卵)になるまでの過程のことをいいます。基本的には1個の精子と1個の卵子が融合することとなり、その後、ゆっくりと卵管から子宮へ移動します。

■着床について

受精卵は2個4個8個と細胞分裂をしながら、5日ほどかけて卵管の中を子宮に向かって移動していきます。この間、子宮では受精卵が着床しやすい環境を作っています。受精後7日目には受精卵は子宮内膜に潜り込んで根を張っていきます。これが着床と呼ばれる状態で、通常、着床が妊娠の開始と定義されています。

着床出血について

着床出血について

受精卵が子宮に着床する際、絨毛が子宮壁を傷つけることがあります。この時に軽い痛みや出血を伴うことがあり、これを着床出血と呼びます。ただ、着床出血がある人は少なく(全体の2%程度ともいわれます)、出血がないからと言って妊娠していないということではないので、ご注意ください。

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妊娠する確率は?年齢別で差はあるの?

妊娠したいと思い、避妊をせずに性交をした場合、半年から1年以内に妊娠することが普通です(1年以上妊娠しない場合、不妊症と言われます)。ただ、妊娠確率はそれほど高くはなく、20歳代前半でも30%、30歳で20%、35歳では10%程度と言われています。

妊娠の仕組みを知ってハッピーな妊活を

妊活をされている方が最も望んでいることは妊娠し、赤ちゃんを授かることだと思います。まずは妊娠の仕組みを正しく知った上で、活動に取り組むことが大切だと思います。

そのうえで「子作りのコツはあるの?妊活における妊娠率アップのポイントは?」でも紹介したように、妊娠率をアップする方法などを実践することで、ハッピーな妊活を送ってもらいたいと思います!

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参考文献:「女と男のディクショナリーHUMAN+」(日本産科婦人科学会)
参考文献:不妊症Q&A(日本生殖医学会)