2016年に「第1類医薬品」に分類されたことで、薬局やドラッグストアでの購入が可能となり、テレビCMなどでも身近な製品と感じることが多くなってきた排卵検査薬。「妊活ボイス」でも、たびたび話題にあがります。今回はそんな排卵検査薬の使い方、陽性・陰性の見方、使用時の注意点などについて紹介いたします。

排卵検査薬とは?

排卵検査薬とは、排卵する前に急上昇する「LH」というホルモンを感知する検査薬で、尿中のLH濃度の上昇により、排卵日を予測することができます。尿中のLH濃度の上昇が始まってから、およそ40時間以内に排卵が起こるとされており、LHが一定の数値を超えると排卵検査薬が陽性反応を示し、排卵日の予測を行います。

排卵検査薬の使い方

■使用するタイミングはいつから?

まずは排卵検査薬を効果的に使用するため、いつから排卵検査薬を使い始めたらよいかを正確に把握しておきましょう。その方法は、生理周期が規則的か、不規則かで変わってきます。

〈生理周期が規則的な場合〉

生理の周期が規則的な場合、比較的簡単な計算方法で排卵検査薬を使い始めるタイミングを知ることができます。一般的に、次回生理開始予定日の14日前くらいに排卵日がくるといわれているため、そこからさらに(排卵検査薬が反応する)40時間程度前の16日、さらに余裕を見て17日前に使用を開始するのがおすすめです。

〈生理周期が不規則な場合〉

生理周期が不規則であると、次回の整理開始日を予測することが難しいと思われます。その場合、過去(最近の2~3周期)の生理周期で最も短い日数を調べてみましょう。その日数で生理が来ると仮定し、その生理予定日の17日前から排卵検査薬を使用しましょう。

関連記事:排卵検査薬はいつから使ったらいいの?適切な使用タイミングは?

■排卵検査薬の正しい使い方は?

各メーカーによって使い方は多少異なりますが、大枠としては下記のステップで使用することとなります。

  1. 準備
  2. 尿をかける
  3. 平らなところに置いて待つ
  4. 判定する

※尿をかける時間やその後の待つ時間は排卵検査薬によって異なりますので、必ず使用説明書などで確認してください。

基本的には1日1回同時刻に使用しますが、1日に2回することで変化をとらえやすくなり、排卵日の確認がよりしやすくなります。

ロート製薬さんが動画で使用方法などを公開していますので、そちらをご覧いただくと、実際の使用イメージも沸きやすいと思います。

■排卵検査薬の使用時の注意点とは?

先に説明した「排卵検査薬の使い方」の手順に従う他にも、排卵検査薬を使用する際には、下記の注意点があります。

  1. 使用期限を守る
  2. 直射日光を避け、湿気の少ない所に保管する(冷蔵庫では保管しない)
  3. 下記の場合は医師に相談する
  • 不妊治療を受けている
  • 適切な時期に成功を行っても1年以上妊娠しない
  • 生理や生理周期に異常がある場合

※排卵検査薬により異なりますので、必ず使用説明書などで確認してください。

■排卵検査薬の陽性・陰性の見方は?

排卵検査薬によって陽性・陰性の見方に多少の違いはあるものの、基本的には排卵検査薬に表示される「ライン」を基に陽性か陰性化を判断することになります。

例えば、武田薬品工業が販売元となっている「ハイテスターH」では、判定部と呼ばれる部分へのラインの本数の増減によって陽性・陰性の判断ができます。また、ロート製薬が販売する「ドゥーテストLHa」では、「基準ライン」と「判定ライン」の濃さを見比べて判別が可能となっています。

※実際の使用レポートは「排卵検査薬をフライングしてみた(ラッキーテスト・多嚢胞性卵巣症候群)」にて紹介しています。

まとめ

妊活において、排卵日を知ることは最初の一歩であると同時に非常に重要なこととなります。そのためのツールとして排卵検査薬は欠かせないものとなっているので、正しい使い方、使用上の注意点などを理解した上で、正しく使用するようにしましょう。

また、排卵検査薬の使用と合わせ、基礎体温を毎日つけて記録しておくことによって、排卵日の予測精度を高めることができるので、基礎体温表もつけることをおすすめします。

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